私たちのカンボジア体験
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僕が見たカンボジア (上智大学「緑陰講座2011 in CAMBODIA」参加報告)

上智福岡高等学校2年 永渕 裕樹

 僕がこの緑陰講座に参加しようと思った一番の理由は、東南アジアで最大級の石造伽藍であり、世界遺産でもあるアンコール・ワットを高校生の間に見ることができると聞いたからでした。


 カンボジアに着いたのは真夜中で、辺りは暗く何も見えなかったのですが、日本と違って熱気が凄く、本当にカンボジアに来たんだと実感しました。空港からは、丸井先生が用意してくださったマイクロバスで自分たちが泊まるゲストハウスへ移動しました。このゲストハウスというのが、2人一部屋なのですが、虫がいたり、水があまり出でなかったりで、僕は正直一週間も大丈夫かなと不安で仕方ありませんでした。


 次の日の朝、目が覚めて外に出ると、昨日は夜で見えなかった緑あふれる自然の景色に驚きました。この日はプノン・バケンとアンコール・ワットに行ったのですが、建物の一つ一つに細かな浮き彫りが施されていて、とても何百年も前の人々が造ったとは思えないほど繊細でした。また、アンコール・ワットの回廊では参拝にやってくる人たちを見下ろしているスールヤヴァルマン2世が描かれており、その姿はとても印象的でした。こういった遺跡の建物一つ一つの細かい部分は、普段世界史の授業や本の中で見るだけでは経験することができないことで、直接足を運んだ人だけに分かる魅力だと感じました。夕食はカンボジア料理を食べましたが、香草が効いて癖がありました。


 三日目はアプサラ森林局に行きました。そこで学んだのは、遺跡の周りに当たり前のようにある自然がしっかりアプサラ機構の人たちによって守られているということでした。そして、このような人達の努力があるからこそ、多くの遺跡が見学できる状態で保存されていることを知りました。


 この緑陰講座では遺跡見学がメインとなっていましたが、伝統芸能である影絵(スバイク・トム)も体験することができました。難しかったけど、とても楽しくよい思い出になりました。できるなら学校で練習して発表したい気分です。


 最終日は現地の子供たちとアンコール・ワットを見学しました。ちょっと驚いたのが、現地の子供のほとんどがアンコール・ワットに行ったことがないということでした。子供たちは小学生とは思えないほど熱心で、自分の国の歴史を一生懸命学ぼうとしている姿に感心しました。また、バスの中で楽しそうに歌っている笑顔も忘れられません。一方で、どこの遺跡を回っても土産物を売る子供たちに「買って!」と付きまとわれたことも心に残りました。まだ小さいのに生きていくために自ら働いている姿を見るのは複雑で、どうすればよいか分かりませんでした。


 見学会の夜は、説明役を務めた大学生と一緒に焼き鳥(ローストチキン)パーティーでした。この時はとても盛り上がって、早く日本に帰りたいという最初の気持ちはすっかりなくなり、できればもっとカンボジアにいて、いろんな事を知りたいと思っていました。いつの間にか、ゲストハウスの部屋やシャワー室にも慣れてしまった自分。次は大学生になって、違う視点でもう一度カンボジアを訪れたい。


 この一週間は、遺跡の歴史だけでなく、商売をする子供たちがいるということ、カンボジアの財政が遺跡を見にくる外国人観光客で成り立っていることなど、多くのことを学びました。高校生の間に、この緑陰講座に参加することができ、本当に良かったと思っています。ありがとうございました。

在福岡カンボジア王国名誉領事館

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