半田スカラシップ・カンボジア遊学生企画 レポート

【第4期】カンボジアの医療に可能性

kazuki_01.jpg  カンボジア遊学を通して感じたことは「可能性に満ち溢れた国」の一言に尽きる。首都プノンペンは、早朝から外に屋台が並び、街は車・バイク・人が行き交う音で溢れていた。これから著しい発展をとげていくことを確信させるような喧騒。また、アンコールワットのあるシェムリアップでは、多くの観光客、流暢に英語を話す現地の人々、夜のにぎやかなパブストリート等、国際色に満ちた顔を見せてくれました。どちらもこれからの可能性を感じさせてくれる街だった。

 しかし、一番印象に残ったのは医療の可能性だ。それは私がUDON HILLの近辺にある結核村へ、訪問診療の見学に行った際に感じた。結核村は、結核に罹患した人が隔離されるための村で、当然周りには何もないような田舎である。週に3回、シアヌーク病院から医師が訪問し、医療を行なっている。医療と言っても、検査機材等の施設は無く、患者の主訴・年齢・バイタルという少ない情報から糖尿病・高血圧・AIDS・結核を鑑別し、それに応じて薬を出す。救急の患者がいれば街中の病院に連れていくことで、最悪の場合でも救命はできるようにするという仕組みだった。

kazuki_02.jpg  日本の医療しか知らない私にとってこの事実は非常に衝撃だった。しかし、そういった形の医療でも村の中でしっかりと分に応じて機能しているところを見ると、むしろ検査を重ね、莫大な費用がかかる日本の医療を見直してみる価値があるのではないかと思った。今まで自分になかった考えが浮かび、一気に視野が開けたような気がした。カンボジアの医療は十分に満足できるものではないが、これから国とともに医療が発展していくに際し、どのようなシステムを目標とするのか。先進国の失敗・反省点を活かし、新たな良い医療システムを構築できることを、そしてその成功例が他国の医療システムに良い影響を与えるようなものになることを祈っている。私も将来医療従事者として、そのようなシステム作りに力を添えることができたら良いと思った。

※写真上「結核村の診療所にて」、写真下「王宮にて」


佐賀大学医学部 北出 一季

在福岡カンボジア王国名誉領事館

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