半田スカラシップ・カンボジア遊学生企画 レポート

【第8期】カンボジアの孤児院に学ぶ

 3週間のカンボジア遊学を通して、私は多くの人々と出会い、たくさんの事を学んだ。カンボジアは、とても暖かい素敵な国であった。今回、私は2つの孤児院を訪問し、カンボジアの子供たちが親がいない環境の中でどのような気持ちで生活しているかをこの目で確かめることが出来た。
image8_3_1.jpeg 今回、未来の光の孤児院、Hope Of Childrenを訪問した。私が訪問するとすぐに「こんにちは!」と大きな声で挨拶をする子供たちは、全く初対面という印象を与えなかった。何日か生活を共にする中で、ある子は夜な夜な寂しがって隣のベットで寝てもいいかと尋ねてきたり、かまってもらえないとちょっかいを出して自分の存在をアピールする子供がいることに気がついた。初めて子供たちに会った時は、「笑顔が絶えず、あまり泣かないんだろう」という印象を持ったが、やはり何らかの悲しみや苦しみ、ストレスを抱えながら生活していることを子どもたちの行動や仕草を見て改めて知ることができた。
 また孤児院には、日本の学校のように子供たちのカウンセラーは居なかった。環境が整った日本の子どもたちも、ストレスを抱えながら生活している現状の中で、 それよりももっと厳しい生活を余儀なくされているカンボジアの子ども達には、相談する相手がいないという事実に驚きを隠せなかった。「子どもは家族という内的環境と学校という外的環境から成り立っており、その両者からサポートされることによって子供は成長する」と学んだ事がある。家族というサポートがないカンボジアの子ども達には、それに担う何らかのサポートが必要だと感じた。また鉛筆や歯ブラシの使い方、物の大切さなどが、まだあまり把握できておらず、物を投げたり、物を大事に出来ない理由の1つはストレスを感じた際に相談する相手がいないため、物に当たってしまうという傾向ではないかと、今回の訪問中に考えることができた。
image8_3_2.jpeg 日本人はよく、カンボジアに小学校を作るボランティアを行っている。「勉強をする場所を作ってあげたい」「カンボジアの子供達に教育を」。子供達に教育の機会を与えることはとても重要な事だ。これからも継続して発展させていく必要もあるだろう。しかし私は、身の回りの生活用品などの使い方、ものの正しい扱い方、ストレスの解消法、人とのコミュニケーションの取り方など、生きるために必要かつ重要な事を教える人材がもっと必要だと感じた。
 今の自分では、言葉も十分に理解する事もできない。話を聞く事すら難しい状態だ。しかし、これからの未来を作り上げて行く私たちに出来る事はたくさんある。学校を作るボランティアをするならば、鉛筆を最後まで使うよう指導をする。子ども達のカウンセリングをするならば、言葉を勉強し、話しやすい環境やカウンセリングルームを学校や孤児院に作ってあげる。子ども達が今よりももっと、のびのびと生活できるように、これからは子ども達の心に余裕を持たせてあげられるカウンセラーを派遣するべきだと、今回強く思った。
 最後に、私が3週間カンボジアで有意義に過ごすことができたのは在福岡カンボジア名誉領事館をはじめに、たくさんのカンボジアで出会ってくださった方々のおかげです。心より感謝申し上げます。


福岡大学人文学部 夫馬紅葉

在福岡カンボジア王国名誉領事館

  • 開館日 月曜日~金曜日
  • 閉館日 土曜、日曜、日本の祝日
  • 開館時間 9時半~17時半
    (※ビザの申請・発行は12時半まで)

年末年始、ゴールデンウィークなどの特別期間は、その都度お知らせします。

開館時間 9:30~12:30
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