きよらのカンボジア留学体験記

福岡教育大学初等教育教員養成課程で美術専修の2年生。2014年に在福岡カンボジア王国名誉領事館が実施する「半田スカラシップ~カンボジア遊学生」の第6期生としてカンボジアを訪問したのを契機に、美術でできる支援のあり方を考えるため、カンボジアに1年間留学中。

未来の光孤児院にて楽しく美術教育実践をしています

プノンペンにある「未来の光孤児院」で、楽しく美術教育実践をしています。朝の8時から11時半までと、午後1時から4時までの2回です。年齢はバラバラですが、なんとか授業ができる環境を作って行っています。
こどもたちは早起きなので、私が7時に朝食に行く時には、すでに働いてるか学校に行っています。学校の登校時間は朝の6時でした。だから、子どもたちは交代で私の美術教室にやってきます。美術教室は図書館です。90枚あった画用紙が1日でいっきに使われてしまいました。
この孤児院には、10年くらい前には美術の先生がいたそうですが、今はいません。初めて絵をかいた子がいるくらいです。でもみんな描く意欲がとても高く、「Sister! Teacher!」と笑顔で描いた作品を持ってきてくれます。カラーセンスのある子どもが多くびっくりさせられます。
なかには将来画家になりたいという男の子もいて、アーティスティックについてノンストップで話してくれました。普段やんちゃな子も、大人しくて恥ずかしがりやな子も真剣に描きます。自分の世界に入った子や、こだわりをもって描いている子、満足げに自分の作品を眺める子、笑い顔、「よしっ!」といって自分の絵に誇りを持っている子。たくさんいて、幸せに感じます。
また、今日はミニ展覧会を孤児院でおこないました。 今まで子どもたちが描いた作品を全部飾りました。木に貼り付けたり、ロープでつり下げました。子どもたちはこの道を通るたびに見つめています。
(2015年5月7日)

在福岡カンボジア王国名誉領事館

  • 開館日 月曜日~金曜日
  • 閉館日 土曜、日曜、日本の祝日
  • 開館時間 9時半~12時半

年末年始、ゴールデンウィークなどの特別期間は、その都度お知らせします。

開館時間 9:30~12:30
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