きよらのカンボジア留学体験記

福岡教育大学初等教育教員養成課程で美術専修の2年生。2014年に在福岡カンボジア王国名誉領事館が実施する「半田スカラシップ~カンボジア遊学生」の第6期生としてカンボジアを訪問したのを契機に、美術でできる支援のあり方を考えるため、カンボジアに1年間留学中。

ある女性との出会い

今日は、ある46歳の女性の家に行きました。彼女の家は狭い小道の途中にあります。彼女と会うのは、今日で三回目です。初めてお会いしたときは、私がこの路地を散策していて、たまたま目が合ったのです。微笑むと笑顔を返してくれたのでお話したのが始まりです。その時は、自分の環境について話してくれました。そして、涙を流しながら家族全員がポル・ポトによって虐殺されたことを話してくれました。
彼女は今、足が悪いので車椅子に乗っています。この車椅子は韓国人旅行客が買ってくれたそうです。彼女は裁縫と編物が得意なので服などを作って生計を立てており、彼女いわく「お金がない」そうです。2回目に会った時は、熱で倒れていました。一週間何も食べていないと言ったので、その時は食べ物を買って食べさせました。
今日は一緒に絵を描きました。初めは、「また食べてないの。あなたは今日も食べ物を持ってきてくれると思った。」と笑いながら言ったので、心配になりました。依存されてはいけないですし、彼女は隣近所と仲がいいので、食事は隣近所で助け合うことができるはずだと考えました。{クレヨンで、好きなものを描き合おう}というと、彼女はとても真剣な表情でどんどん描いていきました。本当に私にお金の面で依存しようと思っているなら、このときこんなにも真剣に描いていないでしょう。
二人で描いていると、近所の子どもたちや女性がやってきて、みんなでもくもくと描きました。自分から進んで「描きたい!」と言ってくれるのは嬉しいです。私はクメール語があまり分からないので、もしかすると、悪口や嫌な言葉が飛び交っているかもしれません。しかし、少なくとも、みんなで絵を描いているこの時間は、みんなの表情は、そんな心ではないように見えました。 (6月4日)

在福岡カンボジア王国名誉領事館

  • 開館日 月曜日~金曜日
  • 閉館日 土曜、日曜、日本の祝日
  • 開館時間 9時半~12時半

年末年始、ゴールデンウィークなどの特別期間は、その都度お知らせします。

開館時間 9:30~12:30
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