きよらのカンボジア留学体験記

福岡教育大学初等教育教員養成課程で美術専修の2年生。2014年に在福岡カンボジア王国名誉領事館が実施する「半田スカラシップ~カンボジア遊学生」の第6期生としてカンボジアを訪問したのを契機に、美術でできる支援のあり方を考えるため、カンボジアに1年間留学中。

孤児院で生活して学んだこと~衛生教育を実践~

 バッタンバンの孤児院で共同生活をして1ヶ月が経ちます。相変わらず虫に慣れることができません。シャワールームにいてもトイレにいても蚊やいろんな虫に刺されて痒く、手足にぶつぶつができ、気づいたら頭に虫がいたり、自分の服に見たこともない小豆みたいな卵が付いていたり、日本では感じることのない気持ちでいっぱいになります。
そのような中、こちらに来てさまざまな事件に出会いました。日々の生活だけでも随分と現代日本とは違って驚きの連続ですが、事件が複数起きると、とにかく目の前のことを整理しながら一つずつ解決していくしかない状態です。そのため、美術教育授業以前の問題がたくさんあり、生きていくための生活を考える毎日です。
先々週あたりから孤児院でおたふく風邪が流行っています。感染は止まらず全員に移る勢いです。「病気の原因は不清潔、不衛生にある」と病院の先生から言われました。そこで孤児院の大掃除大会をしたり、どうして私たちは掃除をしたりシャワーを浴びるのかの話をしました。また、ボランティアに来ているイタリア人とミャンマーから来てくれた日本人の友人と話し合って図工と衛生教育を組み合わせたことができないか考えました。
私たちの世代が中学生くらいの時に流行った指遊びを活用して、ばい菌がどういう時に自分の手や体につくのか、どうして掃除をしたりシャワーをしたりして綺麗にするのかがわかるゲームを作りました。また、掃除当番システムを作りました。グループの連帯責任で、誰がどこをどのように掃除するのか、誰がいつ掃除をしたか、してないかのポスターや表を作り、分かるようにしました。国それぞれで衛生に対する価値観や概念は違うので、どういう状態や対応対策が最もいいのか分かりません。しかし、今回のように、命の危険に関わるような病気を少しでも防ぐためには、最低限のことは尽くしていかなければならないと思います。自分のしたいことが、当たり前に快適な環境でできるということが、どれだけ幸せなことかが身をもって分かりました。
また、一日二日の滞在ではわからないことがたくさん分かり、貴重な勉強がたくさんできました。ちょっと訪問してレクレーションをし、楽しい時間を過ごすことも子どもたちにとっては楽しいでしょう。しかし、孤児院の運営や管理、支援物資の整理、掃除、子どもたちがあまり好きでないこともしなければならないことを知ることも本当に大切だと分かりました。孤児院は「子どもたちがたくましくて、かわいい」だけの場所ではありません。それらを支える軸の部分を太くするためのボランティアが必要だと思います。残り20日間のバッタンバンの滞在です。どんなことが起こるか分かりませんがここでしかできないことをしっかり学びます。         (7月10日)

在福岡カンボジア王国名誉領事館

  • 開館日 月曜日~金曜日
  • 閉館日 土曜、日曜、日本の祝日
  • 開館時間 9時半~17時半
    (※ビザの申請・発行は12時半まで)

年末年始、ゴールデンウィークなどの特別期間は、その都度お知らせします。

開館時間 9:30~12:30
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