- 開館日 月曜日~金曜日
- 閉館日 土曜、日曜、日本の祝日
- 開館時間 9時半~12時半
年末年始、ゴールデンウィークなどの特別期間は、その都度お知らせします。
大学2年生の春休み、初めてカンボジアに行きました。それ以来、長期休みを使って1年に1回はカンボジアを訪れるように。何度同じ国に行ってもまったく飽きていない私を見て、友人たちは口々に聞いてきました。「カンボジアのどういうところがいいの?」
カンボジア観光の魅力はやはり世界遺産のアンコール・ワットをはじめとする遺跡群でしょう。しかし、私をカンボジアに惹(ひ)きつけたのは、遺跡でも食べ物でもなくカンボジア人たちでした。カンボジア人はとても陽気。打ち解けるのに時間はかからず、ちょっとおしゃべりすればすぐに冗談まで言い合える仲に。
そう、カンボジア人はおしゃべりが大好き。もちろん中には物静かで恥ずかしがり屋の人もいますが、顔見知りになると、どんどん話し掛けてくれるようになります。私が日本人だと分かると、「アリガト!」と知っている日本語を披露してくれたりする、とてもおちゃめな人たちです。
バタンバン発プノンペン行きのバスに乗ったときのこと。当時私はまだ旅行者でした。隣に座ったのは30代前後のカンボジア人男性。どちらともなく会話が始まり、6時間かかる目的地までの道中、話が途切れることはありませんでした。「将来の進路を悩んでいる」とこぼした私に、「自分が正しいと思う道に立っていれば、きっと前に進めるよ」と励ましてくれたのを今でもよく覚えています。カンボジアでのすてきな出会いの一つとして、今も心に残っている出来事です。
(写真)=バタンバンのシンボルとされる「ター・ドンボン・クロニューン座像」
2014年2月3日 西日本新聞