カンボジア&九州ニュース

手ごわいプノンペン(特派員オン・ライン)

 混乱していた。記者会見の時刻が迫っているというのに動けない。カンボジアの首都プノンペンで、雨の中立ちすくんだ。

 会見会場へ行こうと「モート」(バイクタクシー)をつかまえ、後部座席に座ったところまでは良かった。そこへ、突然のスコール。店の軒先に避難した。雨はやみそうにない。近くに止まっていた「トゥクトゥク」(オート三輪タクシー)に乗り込む。なんと、エンジンがかからない。急いで別のトゥクトゥクを探す。こんな時に限って見当たらない-。

 プノンペンは手ごわい。ここほど思うように移動できない土地も珍しい。公共交通機関がほとんど無いからだ。

 庶民の足、モートは、在住日本人に言わせると「道を知らないし地図も読めない運転手が多い」。私も「王宮」(ロイヤルパレス)に行きたいと地図を見せてモートに乗ったら、「パレスホテル」に連れて行かれた。

 そのプノンペンでやっと市内バスが走りだした。国際協力機構(JICA)が社会実験を行い好評だったため、行政が運行を始めた。2路線で本数も少ないが、充実していけば、移動はずっと楽になるだろう。


バンコク・野中 彰久

2014年7月15日 西日本新聞

在福岡カンボジア王国名誉領事館

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開館時間 9:30~12:30
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