- 開館日 月曜日~金曜日
- 閉館日 土曜、日曜、日本の祝日
- 開館時間 9時半~17時半
(※ビザの申請・発行は12時半まで)
年末年始、ゴールデンウィークなどの特別期間は、その都度お知らせします。
カンボジアの首都・プノンペンの名前は、「昔々あるところに…」という昔話風の逸話に由来するのだという。
こう続く。「ペンさんという大変信心深い女性がいました。ある日、ペンさんはメコン川に流れている仏像を発見。近くの丘(プノン)の上にお寺(ワット)を建てて供養しました」。ペンおばさんの丘。それがすなわちプノンペンの名となっているそうだ。
ペンおばさんは今もこの丘にいる。小さなほこらに大切に祭られ、町の守り神のような存在となっていた。鎮座された像のお顔は、失礼ながらいささか漫画チックとお見受けしたが、地元の人でそんな感想を抱く罰当たり者はいない。身を伏して熱心に祈りをささげる人たちが次々に列をなし、線香の煙が絶えることがない。商売繁盛の願掛けか、服には中国の「人民元」や米国の「ドル」の紙幣がねじ込まれ、図らずもカンボジアの実体経済の一端を垣間見ることにもなる。
ペンおばさんが建てたお寺はワット・プノンとなり、こちらもあつい信仰の対象。また、丘の一帯は公園としてきれいに整備され、市民の憩いの場所ともなっている。特に日中やって来るゾウはここでも人気者で、これに乗って丘の周囲を散策することもできる。
近年、中国や韓国の資本が続々と進出し、高層ビルの建設ラッシュが続くプノンペン。町の装いは変わっても、ペンおばさんへの信仰心は変わることはないだろう。(バンコク進藤卓也)
写真上=ペンおばさんの像には、祈りを捧げる人々の姿が絶えない
写真下=ワット・プノンでも、ゾウはみんなの人気者
2010年08月16日 西日本新聞朝刊