カンボジア&九州ニュース

池内桃子さんの こんなとこだよ!カンボジア/深刻な水不足 助け合う人々

 暑さのピークも過ぎた午後2時。空気が次第に重く感じられると同時に、空が陰ってきました。「これはきっと…」。シエムレアプに住む多くの人が、太陽の見えなくなった空をうれしさとともに見上げていたかもしれません。そう、雨です。5月も半ばを過ぎたこの日、久しぶりにまとまった雨が降りました。

 今回の雨はカンボジアでよく見るスコールとは違い、しとしとと数時間かけて町を潤し、また私たちに安堵(あんど)感をもたらしてくれました。というのも、雨期を迎える前の酷暑続きで、カンボジア全土で干ばつや水不足が日に日に深刻さを増していたからなのです。政府も「数十年に1度の干ばつに見舞われるリスクがある」と発表するほどの事態です。雨期が始まる時期が通常よりも数カ月遅れるとの予測もあります。

 一方で、水不足の危機を乗り越えようという動きがシエムレアプに広がりつつあります。この状況を危惧した人々が、日常生活での無駄にならない水の使い方をフェイスブックで提唱したり、水へのアクセスが困難な農村部へ水を送るための寄付を集めたりし始めたのです。

 干ばつという天災の前で、私たちは暑さに耐えながら雨を待つしかないのかと思っていましたが、このように、同じ町に住む者たちで対策を行動に移し、助け合うことができるということを教えられました。継続的な恵みの雨が期待されています。 (シエムレアプサーカス団職員)

写真:寄付された水を持ち帰る村の人々(マリーケ・デンボアさん提供)

2016年5月23日 西日本新聞

在福岡カンボジア王国名誉領事館

  • 開館日 月曜日~金曜日
  • 閉館日 土曜、日曜、日本の祝日
  • 開館時間 9時半~17時半
    (※ビザの申請・発行は12時半まで)

年末年始、ゴールデンウィークなどの特別期間は、その都度お知らせします。

開館時間 9:30~12:30
問い合わせフォーム