カンボジア&九州ニュース

NPO法人「国際子ども権利センター」代表理事 甲斐田 万智子さん

 上智大学の学生時代に訪れたフィリピンのスラム。立ち退きに力強く抗議活動をする地元の人と、明るい子どもたちの笑顔を見た。

 「日本で与えられているのは、ただ一方的に援助を待つ人たちというイメージ。そうじゃなかった。彼らは自分たちで問題解決できるすごい力と知恵をもっている」。その手助けになりたい、と卒業後はユニセフ協会に。1996年には「国際子ども権利センター(シーライツ)」に籍を置いた。


 「貧しい子どもたちが暴力や搾取、性欲の対象にならないように」。そんな思いで活動を続ける。2003年からはカンボジアへ。日本人男性による児童買春事件に遭遇した。家計を支えるために働く子ども。「子どもにも権利がある」と言っても「子どもに何が分かるか」の声にかき消された。子どもたちを啓発し、大人たちに意識の変化を求める。一人一人から、ようやく組織として広がってきた。「人身売買の手口も知れ渡るようになり防止の効果が上がってきた」。一方で、「規制が厳しくなったカンボジアから近隣国に移っている」という現実もある。


 約7年に及んだカンボジアとタイでの活動をいったん切り上げ、今月帰国する。「長崎県佐世保市で母が1人暮らしなので、そろそろ親孝行もしないと」。日本でも雑誌やインターネットの過激な性描写の規制など課題が待っている。長崎市出身。


 子どもたちを守る活動資金として毎月一口千円寄付の支援者を募集。シーライツ=03(5817)3980。 (バンコク進藤卓也)

2010/05/12 西日本新聞朝刊

在福岡カンボジア王国名誉領事館

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