カンボジア&九州ニュース

ノンバンチョック(カンボジア)/庶民の愛する即席そば

ブオンさん(42)が担いで歩くのは昔懐かし天秤(てんびん)棒。片方にはモヤシやキュウリ、香菜などの具材を盛ったザル。もう一方には甕(かめ)。魚の内臓などを煮込んだ秘伝のスープが入っている。
 カンボジア西部、タイとの国境の町ポイペト。国境検問所のそばに天秤棒を下ろすと、すぐに事務所から係官が出てきて注文した。使い捨て容器の底に数種の野菜を敷き、その上に米で作ったそうめんに似た麺をてんこ盛りに。たっぷりスープを注ぎ、スダチをひと搾り。注文から1分弱。カンボジア流即席そば・ノンバンチョックの完成だ。
 係官に続き、アンコール遺跡を目指す旅行者なのだろう、大きなリュックを抱えた西洋人たちが次々に注文。負けじとこちらも1杯、お願いした。
 地元の人にならい、箸を突っ込むと豪快に、かつ具がこぼれないように注意してかき混ぜる。濃厚なスープはみそ風味で麺によく絡むが、普段、タイ料理に慣れた舌にはいささか刺激が少ないか。そんな物足りなさを察したのか、「これを使って」とブオンさんから手渡されたトウガラシ入りのしょうゆをぶっかけた。
 食べても食べても麺が減らない。それでも、違った野菜が口に入るたび食感が変わり、最後まで飽きることがない。カレースープのバージョンもあるそうだ。
 タイの通貨で1杯20バーツ(約54円)。豪華なカジノホテルが林立しタイの富裕層が豪遊する国境の一角で、愛され続ける庶民の味である。 
(バンコク進藤卓也)

11/08/08 西日本新聞

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