カンボジアに暮らして

人々の祈りと信仰「ヨアンと呼ばれる護符を求めて」

カンボジア人のお宅を訪問すると、天井近くに吊るしてある「ヨアン」と呼ばれる護符をよく目にします。その他にも、工場や会社、車内でもちょっと気にかけると、至る所でヨアンを見かけることができます。


友人に「プノンペンではどこでヨアンを手に入れることができるの?」と尋ねたところ、郊外に位置するサムロンオンダエット寺に連れて行ってくれました。ここは大変人気のあるお寺でカンボジア全国、いや世界中に移住しているクメール人も参拝に来るそうです。特に「トゥガイ・サル」と呼ばれる仏日には、早朝から多くの人でごった返します。


サムロンオンダエット寺では、自宅用、子ども専用、車用など、さまざまな種類のヨアンを購入することができます。災難から身を守るため、健康と幸せを願うためや交通安全のため、そして最近はビジネスマンが商売繁盛のために購入するケースもたくさんあるそうです。


私も財布等に入れて持ち歩くことができるヨアンを購入してみました。これは、ただ購入するだけでは意味がなく、僧侶からの祈祷や自らも儀礼を実践してはじめて効力を発するものとされています。友人も3年前に購入したヨアンを持参し、一緒に祈祷してもらいました。購入後は僧侶による読経や水かけの儀礼等が行われ、周囲を裸足で祈りながら歩いたり、仏像に線香を捧げたりと自らも実践を行います。


僧侶の祈祷を受けていたカンボジア人男性は、「海外に移住していましたが、ビジネスをするためにカンボジアに戻ってきました。2~3年前までは景気が良く、ビジネスも上手くいっていましたが、最近は赤字続きなので、ご利益があることで有名なこの寺に参詣しているのです。毎日、ここへ来てお祈りをしています。そのせいか、最近は少し状況がよくなってきました」と話してくれました。仏像に線香を捧げた後、その男性はレクサスに乗って去っていきました。


最近は日常生活上の具体的な悩みのためにお寺に参拝される方が多いような気がしますが、いつの時代になっても人々の悩みは尽きないものです。


※(写真1)=子ども用のヨアン
※(写真2)=車用のヨアン
※(写真3)=美しく整備された境内
※(写真4)=ヨアンを購入後に僧侶に水をかけてもらう人々

在福岡カンボジア王国名誉領事館

  • 開館日 月曜日~金曜日
  • 閉館日 土曜、日曜、日本の祝日
  • 開館時間 9時半~17時半
    (※ビザの申請・発行は12時半まで)

年末年始、ゴールデンウィークなどの特別期間は、その都度お知らせします。

開館時間 9:30~12:30
問い合わせフォーム