私たちのカンボジア体験
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カンボジアの無形文化遺産 (上智大学「緑陰講座2011 in CAMBODIA」参加報告)

上智福岡高等学校2年 安河内 崇就

 最初にカンボジアの影絵と聞いて自分はあまりピンときませんでした。なぜなら、影絵と言われても日本にもあるので、カンボジアのそれはどういうものか、またどう違うのか全くわからなかったからです。


 そんなことを考えながらバスに乗ってその影絵がある所の近くまで着くと、小雨が降る中その会場に歩いて行きました。その会場は広場の一角にシートを敷いて、その上に柱と屋根をつけたもので、快適とは言えない場所でした。まず、影絵を演じるティー・チエン一座の長老のようなお爺さんが、このカンボジアの影絵スバエク・トムとその後演じる「リアムケー」というお話の説明をしました。この説明の後、スバエク・トムで使う楽器を実際に体験させてもらいました、太鼓や木琴などいろいろな楽器がありとても楽しかったです。


 次に劇が始まると思いきや、スバエク・トムを皆で実際に体験しようということになり、初めにスバエク・トムの基本の足のステップを教わりました。これがなかなか簡単そうに見えて案外難しく、とても大変でした。足のステップを教わると、人形を使って本格的にする事になり、自分は同級生と一緒にやってみようということになりました。まず演じるために舞台裏に行き一座の人から動きを教わりました。お手本として実際に自分たちのやる場面をやって見せてくれましたが、自分がやるのはその場面で悪い奴(魔王)との一騎打ちの場面でした。もちろん相手は同級生でしたし、舞台裏では詳しいことはいわれませんでしたので驚きました、やがて自分達が演じる番になり、自分達は舞台の両側からそれぞれ登場し、だんだん両者は近づきするといきなり動き方を教えてくれた人が「Fight! Fight!」と言って、自分達を戦わせました。こんな風にして体験は終了しました。


 体験が終わると休憩時間に入り、写真を撮ったりしていると、その会場の周りに近所の子供たちやその親達が来ているのを知りました。理由はしりませんが、スバエク・トムは国内でもあまり知られてないのと外国人が居たからだと思います。そしてあたりが暗くなってくると、いよいよ本物のスバエク・トムが始まりました。


 劇を始める前に何か果物等のお供え物のような物を持って来て、ヴィシュヌ神やシヴァ神、この一座を始めた師匠にお祈りをしてようやく開演しました。この「リアムケー」の話は古代インドの叙事詩『ラーマーヤナ』のカンボジア版ですが、登場人物や内容の細部が異なり独自の物語になっています。私たちは、「リアムケー」の蛇の矢の章を45分間見ました。語り手や登場人物の会話はカンボジア語だったのでわかりませんでしたが、物語の概要や雰囲気は「しおり」で確認していたので大丈夫でしたし、あっという間に終わった感じがしました。


 自分はこのスバエク・トムを見てカンボジアはこういう伝統芸能も観光の一部としてさらに活用すれば、より観光客が増えてより発展できるのではないかなと思いました。このスバエク・トムを体験したことは、知らない人にとってはどうでもいいことかもしれないですが、自分にとっては遺跡見学と違ってカンボジアの伝統文化を直に経験することができてとても嬉しかったです。


【写真下】(上智福岡の生徒、先生と一座の人達)

在福岡カンボジア王国名誉領事館

  • 開館日 月曜日~金曜日
  • 閉館日 土曜、日曜、日本の祝日
  • 開館時間 9時半~17時半
    (※ビザの申請・発行は12時半まで)

年末年始、ゴールデンウィークなどの特別期間は、その都度お知らせします。

開館時間 9:30~12:30
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