半田スカラシップ・カンボジア遊学生企画 レポート

【第4期】カンボジアから学ぶ

kubota_01.jpg  私は孤児院や小学校、大学など主に教育施設を訪問した。一緒に長縄や折り紙、球技などをした。失敗しようが、なにをしようが子どもたちはいつも笑顔だった。泣いている子もいない。仲間はずれもない。たくましいという言葉がよく似合い、心が本当に豊かだと感じた。一方で田舎の小学校では教師がまともに授業をしていないなど、教育における問題もみえた。ほかにも特に教育に関連した問題と感じたのはゴミの問題であり、美しい海の広がるシアヌークビル、壮大な景色の広がるウドンをはじめとするカンボジアの自然を守っていくにはゴミ教育の推進が不可欠だと感じた。


kubota_02.jpg  訪問した大学では現地の学生と交流をした。彼らは巧みに英語を操り、私は圧倒された。次回海外に行くまでには、もっと英語を勉強し、さらに深い交流ができればと思う。 多くの日本の人は「カンボジアは貧しい国だ」というイメージがあると思う。しかし、何を基準に「豊か」「貧しい」というのだろう。日本はモノはたくさんあるが、人と人のつながりや心の余裕といった面では、精神的な病や高い自殺率など多くの問題を抱えている。

 カンボジアは経済的にみるとまだまだこれからだといった印象を受けたが、お金はなくとも下を向いている人や暗い顔をしている人は誰一人として見かけなかった。

 日本がカンボジアを経済的・技術的に支援する一方で、日本がカンボジアから学ぶべきものは非常に多くあると強く感じ、一方的な支援ではなく共に学び、前進するといった姿勢が重要であると考えている。



熊本大学教育学部 窪田 大祐

在福岡カンボジア王国名誉領事館

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