- 開館日 月曜日~金曜日
- 閉館日 土曜、日曜、日本の祝日
- 開館時間 9時半~12時半
年末年始、ゴールデンウィークなどの特別期間は、その都度お知らせします。
【第12期】歴史と文化から考える支援
私はCBBのインターン生としてコンポンチャム州を訪れました。CBBはコンポンチャム州を中心に学習支援を行っている国際協力NGO団体です。コンポンチャム州を訪れて、まず、私は村の人々が自然を基準にして日常生活を営んでいることに驚きました。朝は鶏の鳴き声と共に起き、空が暗くなったら寝るという、日本での生活とは全く異なる生活リズムでしたが、時間がゆっくり流れているように感じられ、有意義な1週間を過ごすことができました。さらに、テレビや冷蔵庫、洗濯機はほとんどないこと、1台のバイクに3~4人乗って移動することなど、日本では体験しないようなものに驚いてばかりでした。
インターンの先輩から、カンボジアでは貧困や家の手伝いを理由に退学したり、進学できなかったりする子供が多く、安い賃金で働くために貧困から脱出できないという話を聞きました。実際に、CBBスクールに通う子供たちの中にも家の手伝いをしている子供たちや、学費を理由に進学を悩む子供たちがいるため、インターン生全員で寄付を募る計画を立てたり、子供たちの現状をより多くの人に知ってもらえるようにSNSの更新頻度を高めたりしました。また、学習支援を行っていく中で、子供たちが所構わずゴミをポイ捨てしていることや、ゴミを拾い遊んでいることに気づきました。私はこの光景を目の当たりにし、掃除やゴミの分別の習慣がなく、ポイ捨てが日常となってしまっていることが、カンボジアのゴミ問題の大きな要因になっていると考えました。そのため、インターンの仲間と共に子供たちにゴミはゴミ箱に捨てることや、掃除の仕方を教えました。ゴミ問題に関心を持ち、掃除を習慣化するだけでも、ゴミ問題の解決に繋がるため、教育の重大さを改めて実感しました。
コンポンチャム州からシェムリアップへ移動し、アンコール遺跡を巡りました。遺跡群の中でも、アンコール・ワット、アンコール・トム、タ・プローム遺跡を訪れました。どの遺跡も広大で、圧倒されました。また、壁画や装飾には、ヒンドゥー教の神話に登場する生き物などが用いられており、一日では見足りないくらい美しく、神秘的でした。侵略や内戦のため、破壊されたアンコール遺跡の修復に日本も協力していることを学んだり、アンコール遺跡周辺の日本人観光客の多さを目にしたりと、日本とカンボジアの関係の深さを感じることができました。
私は「開発政策と実践」という講義と英語のクラスに参加しました。カンボジア大学の学生は積極的に手を挙げて質問に答えたり、自分の意見を発言したりしていました。初めは自分の意見を発表することに恥ずかしさがありましたが、クラスにいるメンバー全員で授業をつくりあげることに楽しみを感じ、積極的に発言することができるようになりました。また、カンボジア大学の学生達と、カンボジアと日本の違いについて話し合いました。ディベートの中で1番印象に残った議題は、「カンボジアには図書館が少ない」というものです。日本人にとって本は身近なもので、幼少期から読んでいることを伝えると、皆驚いていました。カンボジア大学の校内を見学させていただいた時、カンボジア大学の図書館の本も寄付によるものというお話を聞きました。また、CBBスクールでも寄付で集まった本を用いて授業をしていました。カンボジアでは、本だけでなく、おもちゃや文房具なども不足しており、学習用具の不足が子供たちの学習機会と意欲の妨げになっていることに気づきました。
第12期生 松尾 栞里 福岡大学 法学部法律学科