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カンボジア水祭り 見物客殺到 375人死亡 橋で転倒、755人負傷

 【バンコク進藤卓也】カンボジアの首都プノンペンで22日夜(日本時間同)、伝統の「水祭り」を見物していた群衆が将棋倒しになるなどの事故が起きた。カンボジア政府の発表によると、375人が死亡し755人が負傷した。死傷者に外国人はいないもよう。


 AP通信などによると、事故は22日午後9時半(同11時半)ごろ発生。プノンペン市内を流れるメコン川とトンレサップ川の合流地点近くにあるダイヤモンド島に架かる橋(長さ約100メートル、幅約8メートル)にいた数人が、雑踏の中で気分を悪くして倒れたのを機にパニックが起きた。島から逃げようとした人々が橋に殺到したため下敷きになって圧死したり、橋から川に押し出されたり飛び込んだりして水死したという。政府は死者の65%が女性としている。


 負傷した女性は「至る所から助けを求める声がしたが誰も手を出せなかった。横たわっている60歳くらいの女性の上を、何百という人が踏み越えて行った」と語った。


 フン・セン首相は「1970年代のクメール・ルージュ時代以来、最悪の悲劇だ」と語り、事故原因を解明する委員会を設置したと述べた。


 水祭りはカンボジアで雨期の終わりを告げる伝統行事で、ボートレースなどを観戦する人が全国から集まり、政府はプノンペンの人出を約300万人と見積もっていた。22日は3日間の祭りの最終日だった。

【写真】22日、カンボジアの首都プノンペンで行われた水祭りで、押し合いになった群衆(AP=共同)

2010年11月24日 西日本新聞朝刊

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